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渋谷区/区版ネウボラで新施設/子育て支援機能を集約

 渋谷区は、新庁舎の整備に併せて取り壊す神南分庁舎の跡地に、妊娠期から出産、育児期に至る支援機能を集約した「区版ネウボラ」の拠点となる新たな複合施設を整備する。2021年度の開設に向け、現在開会中の第3回定例区議会に設計費9909万円を盛り込んだ補正予算案を提出した。政府は切れ目のない支援に向けたワンストップ拠点として「子育て世代包括支援センター」構想を掲げ、全国展開を目指しているが、支援内容で施設が分かれるケースが大半で、一つの施設に支援機能を集約する事例は全国的にも珍しいという。

 「渋谷に集う人が出会い、語り、つながり、地域を挙げて子供を育てる場にしたい」─長谷部健区長は9月28日の第3回定例区議会初日にこう語り、新施設の整備構想を明らかにした。
 新施設には、現在は別の施設で実施している母子保健事業や子育て相談などを集約。親子同士の交流や子育てに関する悩みの相談を行う地域子育て支援拠点や、妊婦健診や乳幼児健診など母子保健に関する事業を実施する保健相談所、発達支援を行う子供発達相談センター、児童虐待予防などを担当する子供家庭支援センター、就学相談や不登校対策を行う教育センターなどを同一施設内に配置する。
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