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南千住の町の記憶を残す/東京工科大学デザイン学部准教授 酒百宏一

 町の姿は日々刻々と変化し続けている。新しくコンビニができたと思えば、60年続いたパン屋がひっそりと店を閉じ、古い町並みも再開発をきっかけに立ち退きを余儀なくされ、いつしか新しい道路ができるといった具合に。これらは何も南千住に限ったことでもなく、ごくありふれた現代の町の日常となってしまっている。
 南千住は、隅田川が大きくカーブして半島のように突き出たところにあり、昔から交通の要衝だった。そうした立地の良さから、大規模な工業が発達し、町工場の町として古き良き昭和の暮らしがあった。
 しかし、急激な経済成長とともに古くからの下町も大幅な再開発によって町の半分が失われ、どこか郊外のニュータウンのような錯覚さえ覚えるほどになってしまった。 「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。



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