| 可動式ホーム柵/都営大江戸線で設置進む/工事に制約、運行への影響に対応/増便で輸送力を維持 都営大江戸線新宿駅の可動式ホーム柵が2月25日から稼働した。同線では14駅目の使用開始となる。ホーム柵の設置では、工事の日時が限定されるほか、強度が不足していればホームの補強工事が必要になる。また、ホーム柵の開閉時間などの影響で遅れが生じるため、運行体制の見直しも迫られる。設置工事の前後で、どのような対策を講じたのか、都交通局の取り組みを調べた。
都営地下鉄では、2000年に三田線の全27駅に、可動式のホーム柵が初めて設置された。ワンマン運転への変更に備えて、安全性を向上させるための対策だ。 続いて、10年12月からホーム柵の取り付け工事を始めたのは大江戸線。現在、環状部の南回りの清澄白河駅―新宿駅間でホーム柵が稼働しており、全38駅中4割近くで可動式ホーム柵が設置されたことになる。更に、環状部の北回りの森下駅―都庁前駅間は年内をめどに使用開始する。 環状部から外側に向かう放射部については、光が丘駅、練馬春日町駅、練馬駅など光が丘駅寄りで自殺やホーム上からの転落事故が集中しているため、今年1月に光が丘駅から西新宿五丁目駅に向かって工事を進めることに変更。全38駅での稼働は13年6月の予定だ。交通局では、大江戸線のホーム柵の総整備費として約120億円を見込んでいる。「都議選が来年に控え、一つの節目を迎える前に、工事を完了させたい」との声も関係者から聞かれる。 「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。
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