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東京と福島~東日本大震災から1年(1)/さまよう母子/自主避難に継続的な支援を

 東日本大震災から1年が過ぎようとしている。マグニチュード9の地震と大津波により、死者は1万5千人を超え、今も3千人を超える人が行方不明のままだ。東京電力福島第一原子力発電所は史上最悪の事故を起こし、今も多くの人が故郷を離れて避難生活を送る。被災3県から東京への避難住民は9148人。そのうち最も多いのは、福島県から避難した7525人。事故の収束や放射線被害の先行きが不透明な中で東京ができる支援とは何か。東京と福島の〝絆〟の今を追った。

爆発10分後に
 「福島・避難母子の会」の虷澤沙織さんは夫と娘と3人で、福島県郡山市から世田谷区内の民間住宅に避難している。
 地震から4日目の3月14日、沙織さんは福島第一原発の3号機が爆発した映像をテレビで観て、10分後に娘を連れて自宅を飛び出した。同居する祖父母に「すぐ帰るからね」と伝えた。彼女は娘と共に、夫の実家のある会津若松市へ2週間ほど避難した。
 その後、山梨県や都内のビジネスホテルなどを転々とし、4月20日に5カ所目の避難先となる旧赤坂プリンスホテルにたどり着いた。夫は郡山の勤務先を退職し、東京で再就職先を見つけた。家族3人は6月上旬、世田谷区内の民間住宅に引っ越した。
 福島県から県外に避難している人は6万人を超える。最も多いのは山形県の1万2998人。次いで多いのは、東京都の7525人だ。国の2月の調査で東京や山形などへの避難者の数が震災後初めて減少に転じた。 「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。




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