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奇跡ではない釜石の軌跡/岩手県釜石市立釜石小学校校長 加藤孔子

本校の学区は、東日本大震災により甚大な被害を被ったまさに被災地にある。
 1年前のあの日、3月11日金曜日。午後2時46分の巨大地震。そして、午後3時31分の大津波襲来。一瞬にして、子ども達の家が、根こそぎなくなった。残念なことに、多くの方が亡くなり、多くの家や建物も流された。子ども達が毎日通った道、友達と遊んだ公園も瓦(が)礫(れき)と化してしまった。ランドセルも、服も、写真も。想い出が全て流されてしまった。しかも一瞬のうちに。
 唯一の救いは、釜石小学校184人の子ども達全員が無事だったということ。あの日は年度末のため、短縮授業で子ども達は午後1時に下校。学校に残っていたのは10人だけ。地震発生時には、既に帰宅をし、家にいた子ども、友達の家に遊びに行った子ども、公園に遊びに行った子ども、本屋さんに行く途中だった子ども、まだ帰宅途中の道路にいた子ども、海岸に魚釣りに行っていた子どもと、184人が見事にバラバラの場所にいたことになる。子ども達はどうしただろう?
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