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観光協会の新設相次ぐ/渋谷区 外国人観光客誘致へ/江東区 包括的な組織を新設

 各区で観光協会を新設する動きなどが相次いでいる。渋谷区や中野区で区内初となる協会が来年度に設置されるほか、既存の協会がある江東区も、区全域を包括する協会を新設。葛飾区は任意団体から一般社団法人にリニューアルして組織強化を図る。震災後に落ち込んだ外国人観光客の取り込みや、5月に開業する東京スカイツリーの観光客誘致、駅前再開発に伴う集客策など、思惑は様々だ。

■外国人にも安全な街
 これまで区内に観光協会がなかった渋谷区は、新年度から東京商工会議所渋谷支部の観光協会設立を支援する。狙いは海外からの観光客誘致だ。
 渋谷や原宿といった繁華街を抱える同区は多くの観光客が集まるエリアだが、東日本大震災以降、海外からの観光客が減少し、観光協会設立の機運が高まっていた。同区商工観光課は「これまでのように何もしなくても人が来てくれる状況ではない。積極的に情報を発信していく」と説明する。
 外国人観光客に重点を置く背景には、渋谷駅周辺が外国企業誘致のために税制や財政の優遇措置を受けられる、都の「アジアヘッドクォーター特区」に指定されたこともある。外国企業を呼び込む契機として観光を活用する方策だ。
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