どうなる地域医療~日医大多摩永山病院の行方(上)/こじれた協議/交渉が暗礁、進展見通せず/医療にただ乗り?市側にも事情「『大変なことになったぞ』と。うちにしかできない医療があるのに、どうしてこんな事態になったのか」。今年4月に日本医科大学多摩永山病院の院長に着任したばかりの牧野浩司院長は、病院移転に向けた多摩市との協議が終了したとの報告を受け、驚きを隠さなかった。 同院は南多摩医療圏に2カ所ある3次救急の一つで、生命にかかわる救命救急を担う「地域医療のとりで」を担っているからだ。同院には麻酔科医が常駐し、脳梗塞などの緊急手術に対応しているほか、リスクの高い妊産婦や新生児にも対応できるのは市内で同院だけで、地域の産科診療所も頼りにしている。 ◆都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。
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