| 選挙放浪記(18)/フリーライター 畠山 理仁/メディアは一層発信を/SNS時代の公正な選挙 2024年は「選挙とSNS」の関係がかつてないほど注目された1年だった。 選挙の面白さや大切さを訴えてきた者として、選挙に注目が集まったことは素直に歓迎したい。しかし、注目を集めた理由を見ていくと、プラスの面だけでなくマイナス面も多かった。 昨年4月に行われた衆議院議員補欠選挙(東京15区)では、「SNSの速報性」が公正な選挙のあり方をゆがめる方向で利用された。同選挙に候補者を擁立した政治団体・つばさの党が、他候補の演説会場に「凸(突撃を意味するネットスラング)」する様子をユーチューブで生配信し続けたからだ。
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