勇気をくれるおともだち~ファシリティドッグ「2頭目」への挑戦(下)/寄付実現へ職種越えて団結 クラウドファンディング(CF)の開始を翌週に控えた今月7日、都立小児総合医療センター(府中市)の一室に計150人の職員が集まった。目標達成に向けて、協力を募るための決起集会。担当職員が企画の概要を説明した後、同センターの山岸敬幸院長は「ファシリティドッグは子どもたちの笑顔のために必要な存在。職員で力を合わせて成功させたい」と呼び掛けた。 実施に先立ち、有志の職員からなるプロジェクトチームを結成したのは昨年9月。センターでCFを実施するのは初めてだったため、効率的な広報などについてアイデアを出し合った。 職員たちの原動力の一つとなったのが、児童精神科の病棟に入院する子どもたちから上がった「自分もファシリティドッグと触れ合いたい」という声だ。センターにはファシリティドッグが1頭しかおらず、同病棟には定期的に訪問できていないのが現状だった。その願いをかなえるため、事務局のみならず医師や看護師など、職種を越えた約10人の職員がチームに加わった。
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