東京の死角(21)/トゲトゲしい時代に「ごめん」と言う/高知の「町」が新宿で訴えたこと/地方自治ジャーナリスト 葉上太郎 トゲトゲしい社会だ。 人を傷つけたり、傷つけるのを見せつけたりすることが「共感」を得るようになった。 特にSNSを使った選挙や政治などで、そうした傾向が強まり、ついに兵庫県では〝犠牲者〟が出た。だが、中傷をした人々に自責の念は乏しいようで、恐ろしくも暗い時代になったものだ。 6月22日投票の都議選に向けては、そのような言動が激化する恐れが懸念されており、都民が問われるのだろう。 傷つけ合うのがトレンドに成り果てた今、対極にあるような価値観を発信している地区がある。高知県南国市の後免町だ。
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