23区のごみ減量~私はこう考える/区民への周知/最終処分場意識した減量PRを/立教大学コミュニティ福祉学部准教授 藤井誠一 ごみ減量を推進していく理由として、一般的には、「清掃車の運行やごみの焼却で生じるCO2の発生による地球温暖化を防止するため」「限りある資源を有効に使うため」「ごみの収集・運搬費用や焼却処理費用がかかるため」といった点が挙げられている。 まさにその通りなのだが、これらは住民が我が事として受け止められるような理由とは言い難いと思える。むしろ、「最終処分場が機能しなくなると、ごみ収集サービスの提供ができず街にごみがあふれかえるから」「我が子が大きくなっても衛生的な環境で暮らせるようにするため」などと言われた方が我が事として受け止めやすくなり、ごみ減量へのより強いインセンティブになるように思える。
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