本の特集／メディア論から悩み相談まで／２０～３０代を知るために／千代田区立千代田図書館館長　新谷迪子

４月。異動で顔ぶれが変わったり、初々しい新入職員が入ってきた職場もあるだろう。近くにいる若手職員を知る一歩として、千代田図書館の新谷館長に「２０～３０代が分かる本」を選書していただいた。（編集部）

　２０～３０代の若者は、どんな主題や書き手を求めているのかという観点で、当館の所蔵資料の中から隙間時間でも読める本を選びました。
　私はこれらの本から「先端社会・現象の傾向」と「個人的身辺の大事」という二つの大きな傾向を感じました。
　上の世代の読者の皆様の時代とは違った物事の捉え方や悩みがある一方で、不変的なテーマを抱えていることが分かります。以下に挙げた本から、現在の若者の姿を垣間見ることができるのではないかと思います。
『リアルタイムメディアが動かす社会─市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平』八木啓代、常岡浩介、上杉隆、岩上安身、すがやみつる、渋井哲也、郷原信郎、津田大介著（東京書籍　２０１１年９月）

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