| スカイツリーの足元 「千載一遇」に賭ける墨田区(4)/ものづくりと観光を融合/上を向いてチャレンジスカイツリー開業を控え、墨田区は地場産業の「ものづくり」をはじめとした地域活性化に期待を寄せる。スカイツリーにかける意気込みを山崎昇区長に聞いた。 ◇ 墨田区は「ものづくりのまち」として発展してきた歴史があるが、今は産業構造が変化して、東アジアで作った安いものが入ってくる。区の中小零細企業は大変な影響を受けており、製造業の数は3分の1にまで減少した。「ものづくり」の衰退に歯止めを掛けるため、スカイツリーという違った視点を入れて、これまでの「ものづくり」と新しい「観光」を融合した墨田をつくっていきたい。 スカイツリー開業後、数年間のビジョンも重要になる。スカイツリーは今、非常に注目を集めているが、リピーターを確保していかないと、将来的には右肩下がりになりかねない。その準備は今からしておく必要がある。 対策を二つ考えている。一つは、スカイツリーと相乗効果が得られる区独自の観光拠点を新たに作ること。場所は両国がいいのでは。両国には江戸東京博物館や両国国技館、旧安田庭園があり、区が建設を予定しているすみだ北斎美術館もできる。こうした資源に磨きを掛け、両国とスカイツリーで相乗効果を上げていく工夫をやっていきたい。
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