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数百年ぶりの天体ショー 金環日食に歓声/都内各地で観測会

 東京では173年ぶりとなる金環日食が21日、都内で観測された。次回、都内近郊で見られるのは300年後。「一生に一度のチャンス」を逃さないよう、学校などを中心に観測会などが多数企画された。
 「見えた!」「やったー」─。21日の早朝、江戸川区の「子ども未来館」に集まった子供や保護者ら40人から歓声が上がった。日食が始まると、辺りが暗くなり始め、気温も下がる。当日朝は空に薄雲がかかり、見えるか心配されたが、金環日食が見える午前7時34分の直前には奇跡的に雲がとれ、くっきりと「金の輪」が姿を現した。
 父親と来ていた小学5年生の伊藤美海さんは「だんだんと曇ってきて見えるかドキドキしたが、見えた時はうれしくて『やったー!』と叫んだ。指輪みたいでとても奇麗だった」と話した。
 月が太陽の前を横切り、太陽が隠されて起こる日食のうち、月が太陽にすっぽりと入り、月よりも大きな太陽の周辺がはみ出して見えるのが金環日食。21日には一部、悪天候で見ることができなかったところもあったが、九州南部から東北南部までの広いエリアで観測された。

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