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日常と非日常を意識する/―モツ焼き屋さんから学んだ観察眼/葛飾区郷土と天文の博物館/谷口 榮

 モツ焼きを「ホルモン焼き」とか「焼とん」という人や地域があるが、葛飾では豚のモツを焼いたものを「モツ焼き」と呼ぶのが一般的だ。私にとっては、モツ焼きはごく当たり前の日常的な食べ物として存在する。
 モツ焼きを意識しだしたのは、今から30年前、大学生になってお酒を飲むようになってから。大学の友人と地元の立石・青戸界隈で飲むと、決まってモツ焼き屋さんに入った。まだ今みたいな居酒屋のチェーン店もあまりなく、手軽で、安くて、滋養があり、すぐ酔えるところがモツ焼き屋さんの魅力だ。
 極端な話、立石のどこそこの店だと「千円でベロベロになるまで飲めて、そのうえお釣りが来る」という都市伝説めいた話もちまたでは流布していた。これが伝説ではなく、実際の話だということはすぐに実体験で確認することができた。「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。


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