| 里山農業を守りたい/渡邊 彬都会のストレスから逃れて 定年5年前ごろより、田舎で自給自足に近い生活がしてみたいと考えるようになった。関東地方を中心に数県を股に掛けて探し、現在の八ヶ岳南麓のこの地に居を構えることになった。 都心からも車で2時間ぐらいで来られ、富士山を始め3千メートル級の南アルプスや八ヶ岳連峰を一望でき、四季折々の劇的な変化を目の当たりにできる素晴らしい所である。 しかし、ここに来るに当たって、どうせ田舎暮らしをするなら三十数年間、農業関係の仕事に従事してきた経験と知識を多少とも生かした生活をしてみたいと思うようになった。 現在、全国的にも農業の衰退が著しく、私の選んだこの山間地の里山農業でも大変厳しい状況下に置かれている。そこで私のように定年後、何の縁もゆかりも田も畑も農業資材もない状況で農業を始めても、ある程度の成果を上げることができれば、地元から都会に出て稼がざるを得なかった人たちが定年後、田舎に戻って農業を続けることは容易にできるはずであると考えた。当面はそうすることで里山農業を守り、行く行くは若者が都会に出なくても農業で生活ができる。そんな所にしていきたいものだ、というわけである。「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。
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