| 求められる女性目線~災害対策に反映へ(上)/防災計画/策定段階から女性が参画防災対策に女性の視点を─。各区で防災の在り方が見直される中、「女性目線」がクローズアップされている。発災直後の避難所運営などのほか、復興期の生活再建でも、女性特有の問題に配慮を要するためだ。一方で、男性へのケアを求める声も出ている。発災時に性別ゆえの困難を生まないために、きめ細かな備えが必要になる。
老若男女が雑魚寝する夜の体育館。用が足せるのは校庭に設置された仮設トイレのみ。真っ暗な中一人で外に出るのは怖いし、用を足しにいくことを悟られるのは恥ずかしいから我慢しよう。 東日本大震災直後、そんな心理から避難所で膀胱炎を患う女性が続出した。トイレに行かずに済むようにと食事や水分を控えた結果、体調不良を訴える女性も後を絶たなかった。 避難所では他にも女性特有の「暮らしにくさ」が多くあった。下着や生理用品を配布しているのが男性で、受け取るのが恥ずかしい。着替えや授乳のスペースがない……。 こうした問題は、1995年に発生した阪神・淡路大震災で既に顕在化していた。しかし、16年を経て起きた東日本大震災の被災地で、その教訓が生かされる場面は少なかった。「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。
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