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公共サービスの主要な担い手「非正規公務員」/(公財)地方自治総合研究所研究員 上林陽治

─ご著書『非正規公務員』の刊行おめでとうございます。執筆の動機は。
 「正義感に駆られて」というようなことではありません。「疑問に駆られて」が的を射ているでしょう。15年前に、非常勤の社会教育主事としてある自治体に勤務していた私の友人が職員組合を結成した。それをお手伝いしたことがきっかけだったのかもしれません。
 
 ─その時に「疑問」を持った?
 はい。その自治体では社会教育主事は全員非常勤だった。勤務時間は週39時間45分。常勤職員より週で15分、一日では3分短いだけ。これって「非常勤」かなって。それから全国の自治体の状況を調べ始め、ますます「疑問」が膨らみ、「問題」として考えるようになった。
 
 ─どんな問題があるのですか。
 まずはその規模です。非正規の地方公務員の全国的な統計は、2005年と08年の2回分しかないのですが、08年調査では、総務省調査で50万人、自治労調査で推定60万人という数字が出ています。その年の常勤の地方公務員は290万人ですから、自治体で働く全職員の15~17%が非正規公務員ですね。「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。

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