東京の宰相~石原都政12年の盛衰<第1部> 職員アンケート(1)/都政の失速 都職員も実感 石原知事の3期12年にわたる都政運営について、都職員は期数を経るにつれて失速を実感していることが、本紙の都職員アンケート調査で分かった。石原都政の「通信簿」として、100点満点で聞いたところ、12年の総合評価は平均62・9点で及第点を付けた。しかし、1期目に71・1点だった評価が、3期目は48・2点と大きく下げている。7割以上は、石原知事の4選出馬に「反対」と回答した。調査は、昨年11月下旬から12月上旬にかけて実施した。
都職員の石原都政12年の評価は、平均62・9点。職層別に見ると、60点以上を付けた割合は、課長級で67・3%、主任で60・8%だったが、部長級以上では53・0%にとどまり、やや辛口だった。
全体としては及第点だが、期数を経るにつれて厳しい評価は拡大。外環道の凍結解除やディーゼル車排ガス対策を推進した1期目は71・1点だったが、都議会に百条委員会が設置され、濱渦武生副知事が解任された2期目は58点。新銀行東京への400億円の追加出資、五輪招致や築地市場の豊洲移転に振り回された3期目は48・2点に落ち込んだ。 (続きは本紙でお読み下さい)
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