都政新報
 
 >  HOME  >  都政新報 記事詳細
今週の都政新報
 

都知事選結果を受けて/都民を都政にどう巻き込むか/首都大学東京大学院教授 大杉覚

多党乱立と無縁の勝利
 13年余りの長きにわたった石原都政は、石原氏の「想定内」の「突然」の辞任と国政への転出で終わりを告げた。在任中、しばしば見せた神通力のこれが最後とばかりに、結果として首都東京でのダブル選挙を演出してみせた。そして今回の都知事選では、前知事から後継指名を受けた猪瀬氏が前評判通りの盤石の戦い振りで勝利を収めた。
 実質的に主要政党の相乗り候補となった点は決定的であった。総選挙に向けて国会議員や政党のめまぐるしい離合集散、その果ての政策軸のぶれた多党乱立など、まるで無縁かのようであった。一つには、「突然」の知事選とはいえ、独自候補を立てられず、相乗りというよりは相見合わせとなった主要政党のふがいなさが指摘されようが、やはり維新の会を丸のみするように代表の座に就くほどの石原氏の政治手腕あってと言えよう。
 その石原前知事は、豊富な政治的キャリアと圧倒的な都民の支持を背景に、時に独善・独断とも批判されるようなトップダウンのリーダーシップを発揮した。
「都政新報・電子版」(
http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。

会社概要  会社沿革  事業内容  案内図  広告案内  個人情報保護方針