| 一点突破か堅実か~2013都予算案の分析(1)/財政運営 /石原都政の健全性を継承/小粒な施策で猪瀬カラー■休日返上の査定 「国は借金まみれの予算だが、都は借金の残高を減らし、さらに基金を積み立て、いざという時に備え、そしてなおかつ必要な政策をきちんと打つ。国とは大分違う改革予算だ」 1月4日、13年度予算の知事査定初日を終えた猪瀬知事は、記者団に意気揚々と語った。 予算査定を終えた知事がこうして報道陣の前に出てきて、自分で査定の中身を語ることはあまり記憶にない。知事査定はあくまで予算編成の途中過程に過ぎないから、予算原案の発表前に知事が自ら予算の種明かしをすることは珍しいのだ。 これもまた、石原都政とは違う猪瀬流の見せ方だと言える。 1月4日という仕事始めの日に知事査定を始めた知事も珍しい。8日には五輪招致の立候補ファイル提出の記者会見、9日にはロンドンへの出張を控え、過密日程が組まれた。 4日は午前中に職員へのあいさつ、午後は定例の記者会見をこなした後、初日の知事査定に入った。5日土曜日は紙袋に大量に資料を詰め込んで、自宅で資料を読み込み、日曜の6日は消防の出初式と丸ビルでのスポーツイベントに出席すると、午後から知事査定に入った。 都の幹部は「知事が毎日仕事することが、こんなに大変だとは思わなかった」と苦笑する。「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。
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