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荒川区/隅田川の水を消火活動に/断水想定、来年度から工事

荒川区は来年度から、隅田川の水を災害時の消火活動に活用する態勢を整える。区内の約6割を占める木造密集地域を火災から守るのが狙い。同区は発災時の断水率が約6割に上るとされ、防火用水の確保が急務となっている。来年度当初予算案に1億7391万円を計上し、まず尾久地区で工事に着手する。区によると、千葉県船橋市で海水を使った事業が行われているが、河川水を利用するケースは珍しいという。
 区内には学校のプールや防火水槽など災害時に使える水が約4万4千トンあり、通常の火災には対応できる。しかし、地震などで断水し、これらの水を使い切ってしまった場合を想定して、今回の態勢整備に踏み切った。
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