東京の宰相~石原都政12年の盛衰<第1部> 職員アンケート(3) 都職員の石原都政の通信簿は、1期目が71・1点と高く、2期目は58・0点、3期目が48・2点と下がる。知事の打ち出した新機軸も1期目に多く、施策と通信簿がリンクしていることがうかがえる。 主要施策について評価を聞くと、ディーゼル車排ガス対策、不正軽油撲滅作戦は、回答者のほぼ全員が「評価できる」と回答。羽田空港の国際化は94・7%、東京外郭環状道路の凍結解除が86・2%、財政再建も83・2%が評価した。 2000年に発表した銀行業等に対する外形標準課税は、当時の自民党政権を震撼させる乾坤一擲の奇襲だった。国は、7割の赤字法人に対しても課税する外形標準課税の導入に及び腰だったが、これに風穴を開け、世論も「石原新税」に喝采を送った。しかし、銀行との訴訟に負けたことが影響しているのか、都職員の評価は56・4%と意外に低かった。(続きは本紙でお読み下さい)
|