| 東京の宰相~石原都政12年の盛衰/第2部(2)/姿を消した強い知事 作家・石原慎太郎氏のベストセラーに、ソニーの創業者である故・盛田昭夫氏との共著『「NO」と言える日本』がある。 出版されたのは89年。時代が昭和から平成に移ったこの年、日本が巨額の貿易黒字を出す一方、米国が巨額の赤字を抱え、ジャパン・バッシングが吹き荒れていた。 この歯切れの良い「『NO』と言える…」というフレーズは、その時代の国民に大ウケし、その後の石原氏のイメージとして定着した。 そして99年春、石原氏は都知事選政策で、「NOと言える東京」をスローガンに掲げた。 折しも、東京では青島知事が1期4年で、これといった成果も出せないまま勇退。国も東京も閉塞感が漂う時代に、それを突き破るキャラクターが求められていた。 (続きは本紙でお読み下さい)
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