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論壇/自治体の震災対策/OB職員活用を/公共政策学会会員 小口進一

地域社会全体が被災
 2012年月8月29日、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」と中央防災会議の「南海トラフ巨大地震対策ワーキンググループ」は、東海・東南海・南海の3地震が同時発生した場合の被害想定を公表した。これによると、死者32万人、全壊・焼失の住宅238万棟という想像を絶する被害が想定されている。
 地震の被害は地域の市民生活や産業活動のみならず、自治体の庁舎を含む公共施設やそこに働く自治体職員にも及ぶことになる。したがって、地震の被害とは、地域社会全体が被災すると捉えなければならない。

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