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東京の宰相~石原都政12年の盛衰/第2部(3)/国のプロジェクトにも重点投資/「東京」再認識させた首長

 都は当時、財政再建の真っただ中だった。
 鈴木都政下の92年度には約2兆円に上った投資的経費も、石原知事が就任した99年度には1兆円を下回る規模に半減。公共事業に割ける予算規模が大幅に減少していた。
 バブル経済の末期に、都庁舎や東京国際フォーラム、江戸東京博物館など、大型のハコモノに予算をつぎ込んだのと比べると、石原都政では環状道路の整備や羽田空港の国際化など、インフラ整備に重点投資した。 
 顕著なのは、政府のプロジェクトを「中央突破」で急がせたことだ。
 自民党道路族のドンがいい顔をしていなかった東京外環道もその一つ。1・3兆円を要し、国の道路財源に占める影響が大きいためだ。「全国の事業バランスが崩れる」との不満が漏れた。


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