| | 都の保健師はいま 多様化と専門性の間で（上）／対応困難な事例が増加中 精神障害者のサポート、感染症の拡大防止のほか、いざ災害が発生すれば、避難所生活を強いられる住民のケアにも当たる。都の保健師が担う業務は多様化するだけでなく、近年、対応が困難な事例が増加している。このため、採用前後に描いていたイメージと現実の業務との乖離に戸惑う保健師も少なくないという。専門性の高さが求められると同時に、多摩地域や島しょ地域の保健所など所管する保健医療圏は広く、扱うケースも多い。また、困難事例の増加に伴い、経験値の高いベテランのニーズがある一方で、都の採用には年齢制限があるなど、ズレも見られる。都の保健師の活動を追いながら、課題を２回に分けて取り上げる。
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