| 国の補正予算 使途に当惑/「詳細設計なく、思い付き」/政権イチ押しの基金・交付金 国の補正予算に絡み、都が2010年度の最終補正予算で計上した基金・交付金を来年度以降にどう使うか、事業所管局で戸惑いが見られている。子宮頸がん予防のように明確な使途目的がある基金も積み立てられたが、「新しい公共」の担い手支援、「住民生活に光をそそぐ」ための配偶者暴力(DV)・自殺対策のように、国がどのような事業を想定しているのか、不明確な基金・交付金もあるからだ。都庁内には「地域主権で、現場に近い都道府県で考えるのが効果的ということだろうが、詳細な制度設計がされていない」との声も出ている。
都の10年度最終補正予算では、子宮頸がんなどの予防と新しい公共支援という2基金を新たに積み立て、既存の7基金を拡充。また、政府が昨秋に創設した「地域活性化交付金」の活用も盛り込んだ=表参照。 (続きは本紙でご覧下さい)
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