| 八ヶ岳山麓4度目の冬/安部和夫 夢が途切れて眠りが覚めた。時計を見ると午前4時過ぎだった。朝までにはまだ間がある。しかし外は薄明るい。月の光が庭に並ぶ木々の影を雪の上に落としている。20日過ぎの月はこの時間に南中するのだ。毎日を森の中で過ごしていると、そういうことにも敏感になる。日が昇り、辺りが明るくなれば浅(あさ)葱(ぎ)色の西の空にゆがんだ形の月が薄ぼんやり浮かんでいる。 充足した暮らしとは、どんなことを指すのだろう。もちろん一人ひとり異なるのは当然のことだろうが。 都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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