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新銀行東京/東京TYと経営統合へ/中小企業支援へ体制強化/「負の遺産」からの発想転換

 石原都政時代に知事の発案で都が1千億円を出資して設立した「新銀行東京」が、東京都民銀行と八千代銀行を傘下に持つ地方銀行グループ「東京TYフィナンシャルグループ(FG)」と経営統合する方向で交渉を進めていることが明らかになった。こうした中、新銀行東京は27日、寺井宏隆社長が退任し、常久秀紀取締役が社長に昇格する人事を発表した。経営統合は「石原都政の負の遺産」と言われた新銀行東京の経営から都が撤退するように映るが、一方で、地銀の経営環境が厳しさを増す中、地方公共団体との連携を強めたい東京TYFG側と、東京TYFGの人員や店舗などを活用して中小企業支援を強めたい新銀行東京の思惑が合致した「未来志向の再編」という見方も出来そうだ。

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