| 観光都市TOKYO~訪都2000万人への挑戦(1)/外需到来/観光を一大産業に育成 日曜日の昼下がり。銀座中央通りの歩行者天国は、続々と到着する観光バスから降り立った観光客でごった返していた。高級店が立ち並ぶ通りにもかかわらず、歩道の段差に座り込んだり、買った商品を店先で広げている人も目立つ。多くは家電量販店などでの買い物を終えた外国人観光客だ。 店舗関係者は「今年に入ってビザ要件が緩和したことで、中国からの観光客は明らかに増えている」と話す。銀座でのショッピングは人気が高く、旅行会社が提供するパッケージツアーに組み込まれていることが多い。だが、日本語が不得手な観光客は日本橋などの周辺地域に足を伸ばすことが出来ず、2時間後に迎えのバスが来るまで銀座中央通りで時間を潰す。こうした外国人観光客を呼び込もうと、多言語表記の値札や外国人の店員を用意している店舗も増えてきている。
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