選挙プランナーの眼～地方政治の舞台裏から（８）／選挙には風が吹く？／候補者の熱意が大切

　選挙の仕事をしていると、よく耳にするのが「風」という言葉です。「今回の選挙には風が吹いている」「風さえ吹けば勝てる」など、誰もがまるで船乗りにでもなったかのように「風」の動向を気にしています。
　選挙において、確かに「風」は重要な要素です。何か大きな時代の流れがその候補者を勝たせようとしているとしか思えないような、そんな追い風が吹いて勝利した経験もありますし、その逆に、猛烈な逆風に全てが徒労に終わっていくような恐怖を味わったこともあります。そして私の元には、候補者の方からしばしばこんな依頼が舞い込みます。
　「次の選挙で勝ちたい。だから風を起こしてくれ」。さて、「風を起こす」とはどういうことでしょうか。