葛飾区が東日本大震災を教訓に14年11月から始めた地盤調査費の助成事業で、開始から1年が経っても助成実績がゼロ件であることが本紙の調べで明らかになった。原因は区の助成を受けても高額な自己負担が足かせとなっているからだ。首都直下地震では同区でも広い範囲で液状化が発生する可能性が予測されており、区は16年度から地盤調査に加えて新築時の液状化対策費の助成も開始させるが、区民の自己負担の重さが課題として残っている。