港区は、民間マンションのエレベーター改修工事で扉を開けたままかごが動くのを防ぐ戸開走行保護装置の設置に上限300万円で全額助成する制度を4月から始める。同区では2006年6月に区民住宅で男子高校生がシンドラー社製エレベーターに挟まれて死亡する事故が起きている。事故を契機に、国は09年9月から新設するエレベーターに対する戸開走行保護装置の設置を義務付けたが、既存エレベーターは法律による強制力がないため、同装置の設置は進んでいなかった。