杉並区選管委員報酬問題／条例改正案に不支給規定／「違法」指摘で他区も検討

　杉並区は、月額報酬の行政委員が病気などで職務を行えない場合、報酬を支給しないとする条例改正案を１０日開会の第１回定例区議会に提案した。区が条例に基づき、病気で入院中の元選挙管理委員に委員報酬を支払った問題を巡る住民訴訟で「条例は違法」とする判決が昨年１１月に確定したことを受け、対応を検討していた。２３区では千代田、新宿、品川の３区を除く１９区が杉並区と同様に不支給規定が無い月額報酬制を採用しており、他区にも条例改正に向けた動きが広がりつつある。