研究と政策立案の連携を/首都大学東京子ども・若者貧困研究センター所長 阿部彩 首都大学東京は、日本における子供と若者の貧困研究の一大拠点となることを目的とした「子ども・若者貧困研究センター」を昨年11月1日に設立した。多彩な専門分野、社会福祉学、教育学、社会学、心理学、地理学などの研究者とともに、国内外の他大学や国際的な研究機関とも連携を図りながら、日本における子供・若者の貧困研究を学際的に行う、日本で初めての研究センターとなる。 具体的には、様々な学術分野の専門家が行っている子供の貧困に関する研究成果を交換し、共同研究を行う拠点としての枠割を果たすことを目的としている。さらに、本研究センターで得られた成果を、子供の貧困対策が義務付けられている東京都を始めとする行政機関に、フィードバックしていく。
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