都福祉保健局が2012年に作成し、都内の駅や施設で配布している「ヘルプマーク」が全国へ広がりを見せている。同マークは外見からは分かりづらい内部障害や精神障害など何らかの支援や配慮を必要とする人が身に着け、周囲への理解を促すもの。これまでは都が独自に作成・配布を行っていたが、京都府が今年4月からの導入を決めたのを皮切りに、札幌市でも17年度の配布を検討。他自治体でも導入に向けた検討が進んでいる。4月から施行される「障害者差別解消法」では障害を持つ人の事情に即した「合理的配慮」をうたっており、都ではマークの更なる普及啓発を通して共生社会の実現を目指す考えだ。