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特別区人事課長座談会/異動と震災重なり苦慮/厳しい技術職の確保/深刻な係長職選考の低迷/係内主査の短期化も

4月の特別区の幹部人事は、東日本大震災や統一地方選挙の影響を受けた区もあり、全体として小幅な異動となった。異動作業を進めるにあたって、どういった苦労があったのか。また、低迷を続ける管理職選考や係長職選考の原因と対策、特別区に求められる人材育成のあり方などについて、4区の人事担当課長に話し合ってもらった。      (司会=本紙編集部)

 ─震災や選挙と重なった今期の異動で苦労した点は。
 A 4年ごとに、統一地方選挙の年がやってくる。4年前と8年前は選挙後にも幹部異動をした。今年度もそのような形で推移するかなと思う。震災対策では、幹部職員の複数配置のほか、被災者の受け入れや学校への編入などの対応のため、一般職員では1週間から1カ月程度、元の職場との兼務発令をした。
 B 幹部職員の異動案を組み上げた直後に震災が起きた。震災対応の担当管理職の配置などの面で影響があった。
 C 一般職員で防災関係の異動した職員には、1カ月の兼務発令をして、震災対応にあたってもらった。管理職は、たまたま防災関係は残留の予定だったので影響はなかった。災害協定を結んでいる被災地への応援は、部に人数比で割り振って人を出してもらっている。
 D 異動の時期に、被災地への応援をどこから出すかが悩みどころだった。異動させるということは一時的に組織の力が落ちるということ。その中で、どこから応援のための職員を抜くかは、各職場で大きな課題となっている。
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