23区の熱中症対策/高齢世帯への声掛けが効果的/工夫こらす一方、決定打見えず 気象庁の予報では、この夏の東日本の平均気温は例年よりも高いことが見込まれている。都心でも7月に入り3日と7日に猛暑日を記録。熱中症による死亡者の発生が危惧される中、各区では今年も熱中症対策に取り組む。過去5年間では23区全体で計365人が死亡し、約8割を高齢者が占める。室内のエアコンを使用せずに亡くなるケースも年々増え、15年には9割に達した。区は戸別訪問や警報メールの発信など、あの手この手で予防や注意喚起に努めるが、限界も見えてきた。
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