都知事選2016/財政認識に広がる懸念/候補者「都は裕福」発言も 都と他の道府県の決定的な違いの一つが財政状況だ。都知事には莫大(ばくだい)な予算を首都が持つ課題解決につなげていくことが求められるが、13日に日本記者クラブで開かれた都知事選の有力候補の会見では、「都は裕福」と発言する候補者もいた。都税収入が増加傾向にある一面だけをとらえた見方に都庁内では不安視する声も上がる。都税収入は景気変動に左右されやすく、わずか1年間で1兆円の減収になったこともある。また、消費増税の再延期で社会保障の充実に充てる国の財源が見当たらず、地方に負担を転嫁させられる恐れも高い。都財政は中長期的に見ると、「裕福」とは言えない状況だ。
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