ゆっくり動く乗り物で 都バスの走る風景(4)/コイバナの夏/交通局巣鴨自動車営業所 二坂英之(絵と文) 「足立の花火」は、明治期に千住大橋の落成を祝い、打ち上げた花火が起源と言われている。大正13年、千住新橋の開通を記念して「千住の花火大会」と銘打ち、以後本格的に開催されるようになった。戦時及び河川改修に伴う二度の中断期を経て名称を変え、現在に至っているが、例年隅田川花火大会よりも早い7月中旬に開催されることから、東京の夏の始まりを告げる花火大会として知られている。幅300メートルの「特大ナイアガラ」や、終幕のクライマックス「黄金のしだれ桜」が有名で、今年は1時間で約1万3500発が夜空を彩ったという。
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