| 東京最前線/時論政論/「世界体操」東京開催の意味 23日未明、米カリフォルニア州サンノゼから、都幹部に連絡が入った。国際体操連盟(FIG)が体操の世界選手権を予定通り、東京で開催することを決めた「吉報」だった。 もともと2011年の東京開催は、07年5月のFIGの評議員会で決定していた。東日本大震災に伴う福島第一原発事故の影響で、ロシア協会などから安全性を疑問視する声が上がり、ロシアでの代替開催も示唆。その結果、FIGは「東京開催を再評価する」とし、今回の評議員会で議題に上ったのだった。 都スポーツ振興局は、こうした動きに即座に反応。佐藤副知事らが20日、文部科学省や外務省、観光庁の代表者に先駆けてサンノゼに入り、FIG幹部らに東京の安全性、東京開催の優位性を精力的にアピール。放射能に対する安全性を示すため、福祉保健局が資料作成を担うなどした。その姿は、五輪招致のロビー活動と重なる。
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