| 新銀行東京・寺井社長に聞く(上)/決算の評価 再建計画は順調/新勘定は3年間で約740億円/次期中期計画貸出、ウエート高める 都が400億円を追加出資して経営再建中の新銀行東京(寺井宏隆・代表取締役社長)は、再建計画(08~11年度)の最終年度を前に、銀行の本業の儲けである実質業務純益を通期で初めて収支均衡させた。これまでの再建計画の歩みと10年度決算をどう評価し、来年度以降の事業展開につなげるのか、寺井社長に聞いた。
■今回の決算をどう評価していますか。 まず2期連続で当期利益が黒字化したことと、実質業務純益で黒字が出ないと一人前の銀行として認めて頂けないので、それがやっと黒字になった。再建は、計画に沿って順調に来ていると評価している。 ただ、まだ原点に戻っただけだ。病人に例えると、当期利益が赤字だった頃は集中治療室にいて、それが黒字化したことで集中治療室からは出たが、実質業務純益がまだ赤字なので、入院中だった。ようやく実質業務純益が黒字になり、退院した。病院にいる頃に比べると評価できるが、一般人として社会にどう貢献できるかはこれからだ。
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