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決戦の構図~2017都議選を占う(1)/開戦前夜/「小池人気」すがる各党

 「これまで公明党のポスターでは基調となる色は定まっていなかったと思うが、完全に小池色に染まっていた」。都議選の同党候補のポスターを見た都幹部職員は驚きを隠さなかった。都民ファーストの会の候補も「街中で見るポスターは公明党ばかり。組織力が違うから、短時間で張れるのだろう」と舌を巻く。
 同党の候補者ごとに作製されているポスターの一つは、上段の候補者と下段の小池知事の写真が大きく掲載され、その間に挟まれた同党の山口那津男代表が小さい。知事のシンボルカラーである緑色を基調にしているのが特徴だ。都幹部は「公明党代表が小池知事に見えた」と苦笑する。同党都議は「知事との連携を分かりやすく伝えた。支持者から評価する声が多い」と顔をほころばせた。
 3月に都民ファーストの会と選挙協力すると発表した公明党は、全23人の当選を目指す。だが、いずれも定数3の豊島区と北区などでは、都民ファーストが2人擁立するとの憶測もあり、同党は「3位に入れるか厳しい選挙になる。調整がうまくいっていないようだ」と肩を落とした。
 一方、都民ファーストとの選挙協力を模索し、実現しなかったのは民進党。ただ、都民ファーストの野田数代表は「個別の連携の余地はある」と述べ、推薦に含みを持たせていた。民進党はこれまで36人に公認を出したが、24日までに離党届を出したのは公認の11人に加え、未公認の2人の計13人。うち都民ファーストから4人が公認、2人が推薦を受けた。小池知事の高い人気にすがろうと離党しているように見える。 
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