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「時差ビズ」で混雑解消/企業へ多様な出勤要望/無形のレガシーとなるか

都は今夏、交通機関の混雑緩和のために時差出勤やテレワークを推進する「時差ビズ」に着手する。都内の賛同企業が朝の混雑ピーク時から出勤をずらしたり、自宅での業務を可能にするよう働き掛け、慢性的な混雑を解消して、働き方改革を推進する。「満員電車ゼロ」は小池知事の選挙公約でもあり、混雑解消やテレワークの促進を環境相時代の「クールビズ」に続く全国的なムーブメントにつなげ、大会後のレガシーとすることも目指す。
 時差ビズは、東京五輪の開会日となる7月24日を踏まえ、7月11日から25日までの間、都心部の企業などが出勤時間をずらすことで、電車の混雑解消を目指す取り組み。2020年まで毎年夏に実施する。協議会には国や特別区のほか、賛同する民間企業や鉄道事業者、業界団体など35団体が参加し、それぞれ時差ビズの実施に向けて、従業員の時差勤務推奨やテレワークを進める。
 電車の混雑解消は生産性の向上やワーク・ライフ・バランスの充実にもつながるとされており、満員電車解消を所管する都市整備局のほか、産業労働局や総務局、交通局、政策企画局で連携して取り組みを進めている。
 都市整備局都市基盤部は「企業の働き方改革によって混雑を緩和すれば、東京全体の働き方を変えることにつながる」(交通企画課)と説明する。
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