| | 台東区／簡易宿所のホテル化に助成／観光振興と木密解消を両立 台東区は、山谷地区に多い簡易宿所をホテルや旅館に建て替えるための助成制度を拡充した。訪日外国人やビジネス目的での利用者が増えている状況を受け、設備更新を考える事業者を支援するとともに、木造密集解消の足掛かりとするのが狙いだ。区は今年度中に山谷地区を含む区北部エリアの産業、防災、観光などに関する実態調査を行う。服部征夫区長は「来年度以降に地域と連携した計画的なまちづくりを推進していく」と話す。
区は２００２年度に簡易宿所の設備更新や建て替えに対する助成制度を創設し、宿泊機能の強化を促進してきた。今年度から新たに助成対象となったのは、複数の権利者が所有する敷地を共同化して、木造の簡易宿所を旅館やホテルに建て替え・改修する場合で、敷地の所有者１人につき１００万円を工事費助成額に加算する。例えば、所有者が異なる３件の土地を共同化してホテルを建てる場合、建築主に対する建て替えや大規模改修工事費助成に３００万円を追加する。
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