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五輪開会式、1万人超が移動/首都高の専用レーンに課題/環2工事中断で渋滞懸念も

2020年7月24日、東京オリンピックの開会式。選手村(中央区)から会場の新国立競技場(新宿区)まで、選手や役員ら計1万人超を乗せた300台以上のバスが移動する─。こんな想定が11日、都議会五輪特別委員会で示された。16年のリオデジャネイロ大会の実績を基にした試算で、具体的なルートは検討中だが、市場移転がストップし、環状2号線の工事が中断する中、駐車スペースの確保と併せて綿密な輸送計画が欠かせない。
 選手村から新国立競技場までの距離は、首都高速道路を利用した場合で17キロ、一般道なら約8キロ。バスの車間距離1台分を取るとしても、全長約6キロの車列になる計算だ。この他に、「オリンピック・ファミリー」と呼ばれるIOC委員や各国のVIPが専用車両で来場する。
 新国立競技場では「セキュリティーゾーン」を設定した状態でバスが選手・役員らを降車させ、通り抜ける作業も加わる。五輪準備局の担当者は「選手・関係者が到着し、降車する時間、競技場までの距離などを踏まえ、適切なバスの運行方法、乗降場の配置などを検討する」と説明した。
 ロンドン大会やリオ大会で設定された五輪関係車両の専用レーンに関しては、東京では首都高は片側2車線しかない区間や分合流地点が多いことから、「全面的に専用レーンを設置するのは難しい」と言い、「専用レーンを設定するか否か、区間や期間などは関係機関と綿密に協議し、運用面での検討を進めたい」としている。
 
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