| 追跡/都外仮設費/トップダウンで負担表明/職員の声/「議会軽視で調整不足」/「結果重視の政治手法」 東京五輪の都外仮設費を都が全額負担すると表明した小池知事。首相官邸サイドが中心となって構築した包囲網により、表明に追い込まれた形となったが、突然の負担発言に都庁内からは「議会軽視」との声の一方、「新しい政治手法」なども聞こえてくる。都の都外仮設費負担や五輪経費削減、関連団体との関係など都職員の受け止めを聞いた。 「首相官邸が一枚上手だった」。ある都幹部は、五輪の都外仮設費を巡って神奈川・埼玉・千葉県の3知事が9日夜に首相官邸を訪問した際の官邸サイドの対応をこう表現した。 菅義偉官房長官は3知事が面会に訪れた際、安倍首相に取り次ぐ異例の対応を取った。3知事が費用負担を決めない小池知事を批判したことを受け、首相は丸川珠代五輪相に「都の案を待つことなく直ちに調整」するよう指示。直後に負担表明した小池知事が、負担を促された印象を与えた。 ある都幹部職員は「安倍首相の日程を取るのは調整に苦労するのに、3知事は簡単に面会できた。都外仮設費を国に負担させたい小池知事の思惑通りに進んだ場合、知事の得点稼ぎになり、都議選で自民が不利になりかねないと判断して動いたのだろう」と分析する。 都政新報・電子版(http://www.tosei-d.com/)にご登録(有料)することで全文をお読みいただけます。Facebookページ(http://www.facebook.com/denshiban.toseishimpo)の「ちょこっとタダ読み」で記事の一部をお読みいただけます。
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