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今週の都政新報
 

現場最前線/都下水道局/戸別訪問で理解広げる/浸水対策の意識を啓発

 今年も豪雨・雷雨の季節がやってきた。都下水道局は毎年6月を「浸水対策強化月間」に定め、1日に出張所を含めた全庁で強化月間の出陣式を行った。下水道施設の総点検に加え、都民に下水道の役割や浸水対策の大切さを伝える活動に力を入れている。
 杉並区内の環状7号線の内側に整備され、豪雨時には雨水を一時的に貯留する下水道管の和田弥生幹線。直径は8・5メートルあり、3階建てのビルの高さに匹敵する。この下水管に貯めることのできる水量は、小学校の25メートルプール約500杯分に及ぶ。和田弥生幹線がある神田川や善福寺川一帯は、豪雨などによる河川の氾(はん)濫(らん)で浸水戸数が千件を超えるような被害を及ぼしてきたが、2007年の幹線完成以降、被害は大きく軽減された。
 しかし、巨大な下水道だが、地下に埋設しているため、日常生活でそれほど意識することはなく、豪雨や台風時の役割は一般的にあまり知られていない。同局は下水道の役割を理解してもらい、浸水への意識を向上させて被害をゼロにするための取り組みを進めている。
 
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