| 社説/4期目の石原都政/構造改革の気概 もう一度石原知事の4期目がスタートして、ちょうど2カ月。第2回定例都議会の所信表明は、5月に臨時会を開かなかったため、改選後初めて今後4年間の都政で何をやるのか、都議会に石原哲学を語る場として注目された。 17日の祝詞(のりと)は、よく言えば「継続」。形式的に任期が変わっただけで、2020年五輪招致、少し力点の置き方がシフトした環境(エネルギー政策)、国政に対する注文など、いずれも3期目までの都政の継続だった。東日本大震災を踏まえた震災対策や被災地支援は、1374億円の補正予算を組んで施策展開を本格化させている。 しかし、その震災対策にしても、連日、災害対策本部長として記者会見を開いていた都知事選前に比べて、最近の無関心とも思える対応は、緊急感を欠いた4期目の船出といった感が拭えない。この延長線で4年を過ごすというのであれば、国どころか、都政が停滞する。
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